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新藤 雅美; W.J.Quadakkers*; H.Schuster*
Journal of Nuclear Materials, 140, p.94 - 105, 1986/00
被引用回数:19 パーセンタイル:85.86(Materials Science, Multidisciplinary)Ni基耐熱合金の腐食試験を900と950Cの高温ガス炉近似ヘリウム環境中で行い以下のことが明らかになった。脱浸炭挙動は合金中のCr,Ti(Al)含有量に強く依存する。浸炭雰囲気中ではTiの単独又はAlとの複合添加が浸炭抵抗を高める。酸化雰囲気中ではCr,Al(Ti)の含有量が多い合金は脱炭しにくいが、この雰囲気中ではTi,Alを添加した合金の対酸化性は悪い。これら実験で得られた一連の結果は新しく開発された高温ガス炉近似ヘリウム環境中の耐熱合金の腐食の理論で説明できる。
田村 学*; 小川 豊; 倉田 有司; 近藤 達男
JAERI-M 82-036, 18 Pages, 1982/04
材料のクリープ特性を腐食性の環境下で評価する際にその環境との反応によって形成される変質部も構造材料の強度の一部をになうと仮定して、クリープ強さに及ぼす環境の影響を半定量的に検討した。計算式の導入において複合則と綜型損傷則を仮定した。基本的な状況設定として変質部と健全部に並列に負荷するモデルと、直列に負荷するモデルに対して評価式を求めた。インコロイ800合金が空気中の窒素を吸収して強くなる現象を並列負荷モデルの式によって説明した。直列負荷モデルは、環境効果を評価する試験で問題になる寸法効果を説明したり、異材溶接継手の強度評価に適する。一つの応用として、HTGRにヘリウム中で酸化によってひきおこされる脱フロム帯による強度低下を計算によって求め実験結果と比較した。
田村 学*; 小川 豊; 倉田 有司; 近藤 達男
JAERI-M 82-032, 16 Pages, 1982/04
ハステロイXR合金のクリープ変形中の酸化と浸炭を詳しく調べることによって、高温ガス炉近似のヘリウム環境における800~1000Cのクリープ強さの検討を行なった。酸化速度はクリープ変形の進行にともなって、あまり、加速されることはない。変形量が小さいうちは、MnCrO/CrOの保護被膜が安定なために、浸炭はほとんど起らないが、末期の加速クリープ域になって表面からのクラックを生じ始めると、著しい浸炭が起こる。著しい浸炭が起こると、クリープ破断伸びだけでなく、破断時間も低下する傾向を示す。実験結果を詳しく検討した結果、不純ヘリウム中のハステロイXR合金の破断時間は、不活性雰囲気の破断時間の約50%と見積るのが安全確保の立場に立った控目な控定であることを示した。
木内 清; 近藤 達男
JAERI-M 8788, 21 Pages, 1980/03
多目的高温ガス炉近似ヘリウム中の疲労、クリープで生じるクラックなどのクレビス部分では、クレビス入口で特定の反応ガスが消費されるため、クレビスの入口と先端で表面反応形態が変わると共に変形機構にも影響を与えることがこれまでの研究で分って来た。本報は、クレビス腐食の挙動をより明らかにするため、クレビス腐食の実験技術の確立と、クレビス腐食の基本的機構を検討した。多くの材料を調べた結果、クレビス試験用の治具材としてMoが最も適当であることが分った。Moは、加工性、耐熱性が良いと共に、不純ヘリウム中では「安定なCOの吸着皮膜を形成する」ために腐食が進行しない。この治具を用いたクレビス腐食試験では、クレビス内部の表面反応がCO、HOの欠乏する深さYより内部で、CO、CHの組成となり、浸炭が生じる可能性があることを明らかにした。またYとクレビスギャプZおよび腐食時間tの間には、YZ、Ytの関係が成立し、この関係は、Knightによるガス拡散律速を仮定したモデル式ともよく一致する。